2D
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
JEROME CALLET 2Dとハンドハンマリングされているジェローム初期モデルです。
サイズはバック2くらいでジェロームでは大きめのマウスピースです。
リムはフラットでやや厚めです。
そのため口あたりがソフトでハードプレスでも痛くなりにくくバテにくいデザインです。
カップはバックDくらいです。
カップからスロートのショルダー部分のエッジがはっきりしています。
ジェローム自身が最終仕上げをしているためショルダー部分が真円ではなく星型のような刃物跡があります。
スロートは#28(3.57mm)より少し細めくらいです。
バックボアはワーバートン7くらいです。
やや明るめで自分の音がモニターしやすいレスポンスの良いマウスピースです。
ふくよかでウォームな音質ですが操作性も良いバランスのとれたデザインです。





17C
2002年に楽器製作より引退した「スーパーチョップス」の提唱者ジェロームカレマウスピースです。
刻印はJEROME CALLET-V.F.17Cとあります。
サイズはバック12よりやや小さめくらいです。
リムはフラットでかなり厚めです。
とても口あたりがソフトでハードプレスでも痛くなりにくいデザインです。
リム内側エッジがややなだらかです。
カップはバックE〜Fの中間くらいで浅めです。
スロートは#28(3.57mm)です。
バックボアはワーバートン2〜3の中間くらいタイトです。
レスポンスがよくスピード感のあるとてもブリリアントな響きです。
特に高音域のコントロールが楽なデザインです。





2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
ジェロームカレのレギュラーモデルで刻印はJEROME CALLET5です。
サイズはバック3〜5の中間くらいです。
リムはフラットでやや厚めです。
リムの外側エッジがはっきりしていてグリップしやすいマウスピースです。
そのため口あたりがソフトでハードプレスでも痛くなりにくくバテにくいデザインです。
カップはバックFくらいで浅めです。
ブリリアントでスピード感のある音がします。
ビックバンドやホーンセクション、ポップスにおすすめです。
スロートは#28(3.57mm)くらいです。
バックボアはワーバートン9くらいです。
全長は90.3mmでバックなどより3mmくらい長めです。
シャンクはやや細めでレシーバー内のギャップ間隔が少ないデザインです。
太めのレシーバーの楽器だとテープで補正する必要があるかもしれません。
リム、ボディー、シャンクにスリキズがあります。





C1
クラウドゴードンのシグネチャーモデル・ベンジCG7をベースにして製作されたモデルです。
ベンジCG7はゴードンがよく使っていたといわれる型番です。
サイズ内径はバック3くらいです。
リムの外側エッジがラウンドになっているため唇でグリップしやすいデザインです。
マイルス・ディヴィスなどが愛用したアンカーグリップデザインです。
リムはラウンドでうすめです。
カップはゆるやかなVカップ形状でバックBくらいです。
スロートは太めの#22(3.99mm)です。
バックボアはワーバートン8〜9の中間くらいです。
やや明るめでウォームなサウンドです。
ローからハイまで均一な太く豊かな音がします。
特にハイノートがやせなく芯がふとく鳴る感じです。





70年代にジェロームカレが彼自身と彼の生徒のために製作した初期のマウスピースです。
型番は当時の定番4の上から5をハンマリングしています。
内径サイズはバック6くらいです。
リムはフラットで厚めのため外径サイズはバック3〜5の中間くらいに感じます。
口当たりがソフトでハードプレスでも痛くなりにくくバテにくいです。
カップは浅めのバックFくらいです。
リム内側エッジに浅めのえぐりがありカップ内壁に唇が触れにくいデザインになっています。
スロートは#24(3.86mm)くらいです。スロートはメッキされていません。
バックボアはワーバートン3くらいでタイトです。
高音域のコントロールが楽に出るようにデザインされています。
当初このモデルでマウスピースを発売予定でしたが見た目が当時はヘビーモデルをどこも発売していなく、
見た目が良くなかったため現行のような形で発売となりました。
その後はマグナムシリーズで同タイプを発売しています。
市販されていなかったそうなので非常にレアです。





VARICUP 7W
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
ジェロームカレのカスタムシリーズのVARICUP=BURKUR 7Wです。
7Wの前「7」が横向きに刻印されています。
内径リムサイズはバック10-1/2よりやや小さめです。
リムはフラットでやや厚めです。
リム内側・外側エッジがなだらかです。
カップはダブルカップ形状でファーストカップはバックFくらいで浅めです。
スロート手前が太くなっています。
スロートは#27(3.66mm)です。
バックボアはワーバートン8くらいです。
息の入りもよくブリリアントでレスポンスが良いです。
特にハイノートのコントロールが楽なデザインです。
ダブルカップですが音色も芯のある豊かな響きがします。
ダブルカップを愛用するハリージェームスを信奉するジェロームだけあって
かなりダブルカップについて研究されて製作されたマウスピースだと思われます。





DC1
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
DC1はドミニクカリキオ1の意味です。
ウエストコーストのスタジオミュージシャン御用達トランペットの生みの親であるドミニクカリキオは
ロスアンゼルスに移転する前、ニューヨークでマウスピースを製造していた時期があります。
ロスアンゼルス時代にはフレディーハバードなどのカスタムマウスピースを製造しました。
そのカリキオマウスピースを元にデザインされたマウスピースです。
サイズはバック7〜10-1/2の中間くらいです。
リムはフラットで厚めです。
口あたりがとてもソフトでハードプレスでも痛くなりにくくバテにくいリムデザインです。
カップはバックEくらいです。
スロートの手前がやや太めになっていてストークヴァッキャーノモデルのようなダブルカップ形状です。
そのため浅めのカップでも豊かな響きがします。
スロートは#28(3.57mm)よりやや細めです。
バックボアはワーバートン7くらいです。
全長がバックより3mmくらい長めです。
111gのミディアムヘビーモデルです。
とてもレスポンスが良く太いブリリアントな響きです。
レシーバーあたりで音が拡散することなくベルから遠鳴りする吹奏感です。
特にハイノートのコントロールが楽なデザインです。
リードプレイヤー、ホーンセクションなどにおすすめです。





10D
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
ジェロームカレが彼自身と彼の生徒のために製作した初期のマウスピースです。
刻印はCALLET N.Y.10Dとハンドハンマリングされています。
内径サイズはバック3くらいです。
リム内側エッジがなだらかなデザインです。
リムはフラットでやや厚めでリムのトップが外側にあるため
外径サイズはバック1くらい大きめに感じます。
口当たりがソフトです。
カップはなだらかで浅めのVカップで深さはバックEくらいです。
スロートは#27(3.66mm)くらいです。
スロートの直線部分が長めです。
バックボアはワーバートン3くらいです。
シャンクがやや細めでレシーバー内のギャップが狭くなり抵抗感が少なくなるデザインです。
高音域のコントロールが楽に出るようにデザインされています。
レスポンスがよくエッジのあるブリリアントな響きがします。





7Cアコースティックモデル
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
サイズはバック10-1/2よりやや大きめです。
リムはフラットでやや厚めです。
そのため口あたりがソフトなデザインです。
深さはバックBくらいで深めです。
リム内側エッジにえぐりがありカップ内壁に唇が触れにくくバテにくいデザインです。
スロートは#28(3.57mm)です。
バックボアはワーバートン8〜9の中間くらいです。
息の入りがよくとても太く豊かな響きがします。
レシーバーあたりで音が拡散することがなくベルから遠鳴りする感じです。
PPP〜FFFまでダイナミクスの幅が広がります。
吹きやすさと音質のバランスがとても良いです。





DT-10 アコースティック
2002年に楽器製作より引退したジェロームカレマウスピースです。
ジェロームカレによると、これまで製作した2,000種類のマウスピースの中で
一番優れているマウスピースと断言しています。
現在入手が困難なレアなモデルです。
サイズはバック10-1/2〜12の中間くらいです。
リムはフラットでかなり厚めです。
リム幅が厚めのため外径サイズが大きめに感じます。
かなりハードプレスでも痛くなりにくくバテにくリムデザインです。
口当たりはソフトで気持ちが良いです。
カップはバックFくらいでかなり浅めです。
スロートは#28(3.57mm)よりやや細めです。
スロートの直線部分がやや円錐形で長めです。
バックボアはワーバートン3くらいでタイトです。
とてもスピード感のあるサウンドでレスポンスが良いです。
優しく吹くとウォームで息を入れていくととてもブリリアントな響きがします。
高音域のコントロールがかなり楽です。
音量が豊かで表現力の幅が広い吹奏感です。