7C

1924〜53年にニューヨークでバック自身により製作されマウスピースです。
このマウスピースは7Cの刻印も大きめでニューヨークバックの中期くらいの製作です。
リムが平らにカップが深く機を使って拡張されています。
サイズは現行バック7Cくらいです。
リムが平らに加工されているためリム内側エッジがかなりはっきりしています。
カップはバックBくらいです。
スロートは#27(3.66mm)くらいです。
バックボアはワーバートン9〜10の中間くらいです。
実際に吹いてみるとニューヨークバックらしいやや明るめでふくよかな響きがします。
全体にメッキがはげてオリジナルメッキがすこし残っています。






ニューヨークバックの中でも初期タイプで型番の刻印が大きいレアなマウスピースです。
サイズは現行バック10 1/2より少し小さめです。
リムはフラットで厚めです。
リム内側エッジがはっきりしています。
カップはUV型で深さはバックBくらいです。
スロートサイズは#28(3.57mm)よりやや細めです。
バックボアはワーバートン5くらいややタイトです。
音はやや明るめでふくよかなコルネットのような響きがします。
古き良きアメリカのサウンドがつまっているようなマウスピースです。
金メッキですがリム、シャンクにメッキはげがあります。





7C

ニューヨークバック後期に製造されたマウスピースです。
CORPの後に「.,」がありマウントバーノンの初期刻印と同じです。
サイズは現行バック7より小さめで10 1/2〜12の中間くらいです。
リムはフラットでやや厚めです。
リム外側エッジがラウンドになっていてクッションリムのようになっています。
クリフォードブラウンが愛用したニューヨークバック17C1に少し似たリム形状です。
口あたりがとてもソフトなリムです。
えぐりがありカップはやや深めでバックC〜Bの中間くらいです。
スロート手前のショルダーがやや太くなっています。
スロートは#28(3.57mm)です。
バックボアはワーバートン9くらいで少し太めです。
ブリリアントで暖かく響きが豊かなリッチな音します。
小さめのサイズと深めのカップのバランスが良いです。





7B

ニューヨークバック後期に製造されたマウスピースです。
CORPの後に「.,」がありマウントバーノンの初期刻印と同じです。
サイズは現行バック7より小さめで101/2くらいです。
リムはフラットで厚めです。口あたりがとてもソフトなリムです。
リム内側エッジははっきりしています。
えぐりがありカップはバックBでやや深めです。
スロートは#27(3.66mm)です。
音の密度が濃く豊かな響きがします。
小さめのサイズと深めのカップのバランスが良いです。





17C2

クリフォードブラウンが愛用していた型番17C1と同時期に開発された17C2です。
刻印がとても小さいレアなモデルです。
ハイノート、持久力を保つために当時開発されたモデルです。
17C1より浅めでリムが厚めになっています。
サイズは現行バック11くらいです。
リムはフラットで厚めです。
リムの頂点が内側にあるワイドクッションリムです。
カップは浅めのバックFくらいです。
スロートの手前が太くなっていてダブルカップのようになっています。
レスポンスがとても良くバックと思えないくらいブリリアントな音がします。





1C

ニューヨークバックの中でもレアな1Cです。
リムが現行バック1Cより少し小さめで旧ロゴバック1Cくらいです。
リムはセフラットで厚みはノーマルです。
カップは現行バックCと同じくらいです。
スロートは#26(3、73mm)でシンフォニックサイズです。
音の響きがとても豊かで広がりのある音がします。
エアーをたっぷりふくんでいますがしっかり芯のある音です。
世界中のプレイヤーがこのあたりマウスピースを入手するとなかなか手放さない理由がよくわかります。
オリジナルメッキではありません。
シャンクの先に0.1mmくらいのひびがあります。





10 1/2C

ニューヨークバックの中でも初期タイプで型番の刻印が大きいレアなマウスピースです。
サイズは現行バック10 1/2より少し小さめです。
リムはフラットで厚みはノーマルです。
リムの外側のエッジがありグリップしやすい感じです。
スロート手前がダブルカップのように太くなっています。
スロートサイズは現行バックと同じ#27(3.66mm)でニューヨークバックでは太めです。
カップは現行バックCくらいです。
音はやや明るめで太くウォームな鳴りがします。

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17C1

クリフォードブラウンが愛用していた型番17C1です。
型番17ですがワイドリムのため極端に小さく感じないデザインとなっています。
サイズは現行バック10 1/2くらいです。
リムはフラットで厚みはワイドリムのため厚めです。
リムの頂点が内側にあり軽く吹くとラウンドリムのようですがプレスして吹くと
フラットワイドに感じます。
音は奥行のあるブリリアントでロートーンはサブノートにハイノートは張りのある音がします。
クリフォードブラウンが愛用していた理由が体感できるマウスピースです。





12CW

サイズは現行バック12と同じくらいです。
リムはワイドクッションリムでかなり厚めです。
リムのやや内側に頂点がありクッションリムとなっています。
かなりハードプレスでハイノートを吹いてもほとんど痛くなりません。
カップは現行バックCと同じくらいです。
音はニューヨークバックらしい少し明るめで芯のある太い鳴りがします。
ワイドクッションリムですがノーマルな響きの豊かなマウスピースです。





10B

とてもコンディションの良いニューヨークバックです。
サイズは現行バック10 1/2くらいです。
リムはフラットでやや厚めです。
そのため口あたりがとても良いです。
カップは深めのBカップです。
音はやや明るめでふくよかなウォームな音の中に芯があるという
古き良き時代のバックサウンドが体感できます。
レスポンスも良くまだまだ現役で使用できるマウスピースです。